予防歯科 PREVENTIVE
予防歯科とは、虫歯や歯周病などにかかる前に予防することです。
日本では悪くなってから治すことが当たり前となっており、健康保険制度でも予防歯科は取り入れられてないので、予防歯科に関する認知度も低くなっております。
しかし、歯を守るために本当に必要なことは、治療ではなく、虫歯になる前や歯科治療完了後のメンテナンスを行うことでしょう。
汚れの原因はプラークとステイン
プラークとは
歯面に付着した細菌の塊で、粘着性のある白色や黄白色の付着物です。
虫歯や歯周病などさまざまな病気の原因となります。
歯ブラシで落とすことができるため、毎日のブラッシングでしっかりと除去することが大切です。
ステインとは
お茶やコーヒー、ワインに含まれる色素や、タバコのヤニなどが歯面に沈着したものです。時間経過とともに通常の歯ブラシでは落としにくくなります。
毎日のブラッシングで予防することが大切です。
効果的な歯みがき
効果的な歯みがき手順を行えば、プラーク、ステインを綺麗に落とすことはできます。
①歯の外側を上下、左右30秒ずつみがきます。
②歯の噛む面を上下、左右30秒ずつみがきます。
③歯の内側を上下、左右30秒ずつみがきます。
1か所を20回以上、歯並びに合わせて歯みがきしましょう。
次の3つのポイントに注意することが大切です。
- ハブラシの毛先を歯と歯ぐき(歯肉)の境目、歯と歯の間に、きちんとあてる。
- ハブラシの毛先が広がらない程度に軽い力で動かす。
- 5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1~2本ずつみがく
フッ素洗口(フッ素塗布)
フッ素は歯の質を強くする自然元素のひとつです。
土壌、海水中はもとより、土壌で育つ野菜や果物、海中で暮らす魚介類や海藻類にも含まれております。
フッ素は、毎日の食事を通して私たちのカラダに摂取されている必須栄養素のひとつでもあり、歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国で虫歯予防に利用されております。
以下にフッ素の優れた3つのポイントをご説明いたします。
Point01初期虫歯を治す
歯は食事のたびにカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出し(脱灰)、唾液によって溶け出した成分を戻します(再石灰化)。
このバランスが崩れた時に初期虫歯が始まります。
フッ素塗布を行うことによって再石灰化が促進され初期の虫歯に多くのミネラルが吸収されて初期虫歯が治っていきます。
Point02歯を強くする
フッ素塗布は歯の溶け出した成分を戻す再石灰化の時に、表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという硬い構造になり、歯を強化いたします。
歯が強くなることによって、ミネラルが溶け出す脱灰もしにくくなり初期虫歯の発生を防ぎます。
Point03虫歯菌の活動を抑える
虫歯は虫歯菌の出した酸によって歯を溶かしていきます。
フッ素塗布を行うと虫歯菌の活動が抑えられることによって、酸の量を減らし、歯が溶かされないようにして虫歯予防を行います。
フッ素洗口法の効果
お子さまの歯は虫歯になりやすく、永久歯に影響を与えることがありますので早いうちからの予防がとても大切です。
ブクブクうがいのできる3~4歳の頃から、永久歯が完全に生えそろう中学生頃までフッ素洗口を続けると40~60%の虫歯予防効果が期待できます。
フッ素は、歯みがきで取り残された歯垢の中の虫歯菌の働きを弱めたり、歯質を強くしたりなどの効果があります。
しかもフッ素は、歯の質自体を強くするので、成人になっても、虫歯予防効果が持続いたします。
毎日の歯みがきと、フッ素を併用することでお子さまの大切な歯を守ってあげましょう。
院長おすすめの予防歯科商品
クリンプロ(TM)歯みがき ペースト
従来の技術では、ミネラル成分とフッ素を同時配合することが難しかったため、多くの歯みがき粉にはフッ素のみが含まれておりました。
「クリンプロ(TM)歯みがき ペースト」はリン酸およびカルシウムとフッ素を同時配合した画期的な歯みがき粉です。
歯の「再石灰化」を促し、虫歯を予防いたします。
さらに、薬用成分が歯肉炎と歯槽膿漏も予防いたします。
その上、独自の研磨剤を配合しており、プラークや着色を除去。
研磨粒子が徐々に砕け、歯を傷つけずにやさしくクリーニングいたします。
Check-Up gel(チェックアップ ジェル)
歯の萌出期、矯正治療中、歯根面露出など虫歯がハイリスクになる方のケアに。
いつもの歯みがきに加えて使用するフッ化物配合ジェルです。
フッ素滞留性を高めた独自の新処方で、フッ素が口の中のすみずみまで広がりやすいソフトジェルです。
研磨剤無配合で、少量洗口に適した少ない泡立ちであり、やさしい香味です。
ライフステージに応じた3種類5香味が用意されております。
POs-Ca F(ポスカ・エフ)
噛むたびに、カルシウムとフッ素(フッ化物)イオンがお口に広がる 歯科専用ガムです。
この商品には以下の3つの特徴があります。
- ①唾液によく溶けるPOs-Ca成分に緑茶エキス(フッ素含有)が新配合されております。
- ②長い間、噛むことができるので唾液がたくさん出ます。(従来品比)
- ③爽快なミント味から、ミントを含まないフルーツ味までお好みでお選びいただけます。
キシリトールガムとPOs-Ca F(ポスカ・エフ)の違い
虫歯は口の中の細菌(ミュータンス菌など)が食べ物に含まれる糖を餌に酸を発生させ、その酸が歯を溶かすことで起こります。
そしてこの酸によって歯が溶かされた状態のことを「初期虫歯」といいます。
『キシリトールガム』は、キシリトール(トウモロコシの芯や白樺が原料)が砂糖と同じ甘味をもち、口に入れると味覚が刺激され、また「ガム」として長時間噛まれることで唾液分泌を促進します。
唾液が分泌されると、歯の再石灰化(酸によって溶けた歯の修復)が促されます。
ただし再石灰化は、キシリトール自体ではなく、唾液中のリン酸イオンやカルシウムイオンの働きによります。
また、キシリトールは口の中の菌が利用できないため、まったく酸を作らず、虫歯の原因となるミュータンス菌が体内に取り込んで分解しようとしても分解できないという性質をもっているため、エネルギーを消耗させてミュータンス菌の数を減らす働きをしてくれます。
つまり、キシリトールガムは虫歯の原因となるものを減らしてくれるものであり、虫歯を治してくれるものではないのです。
『POs-Ca F(ポスカ・エフ)』はキシリトールガムと違い、リン酸化オリゴ糖カルシウム(じゃがいもが原料)という成分が含まれております。
これは虫歯の原因となる酸を作らない食品素材というだけでなく、唾液に溶けやすいカルシウム素材です。
歯は失ったカルシウムを、唾液に溶けているカルシウムからしか補給できないのですが、この商品のカルシウムは唾液に溶けやすく、歯にしみこみやすいカルシウム素材なのです。
その上、従来品のPOs-Ca(ポスカ)と違い、POs-Ca F(ポスカ・エフ)にはフッ素も配合されているのです。
フッ素は歯の周りをコーティングして強化してくれる成分です。
つまりこの商品は虫歯の原因となるものを減らすだけでなく、初期虫歯を積極的に治してくれるという画期的なものなのです。
※POs-Ca F(ポスカ・エフ)は「初期虫歯」には効果的ですが、虫歯が進行し歯に穴が開いたものを治すことはできません。進行した虫歯は歯科医院で治療する必要があります。
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